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shiori

世にも恐ろしい腐女子

【観劇】beats per minute

bpm10周年、おめでとうございます!

10年って短くも長くも感じるけど、「人と人が集まって何かをすること」を続けるにはものすごく長い時間だと思うので、本当にメンバーのみなさんにはこんなに長い間すばらしい作品を生み出し続けてくれて感謝しかないです。本当にありがとうございます。

ということで、10周年記念公演の「beats per minute」を観た。

完全新作でメンバー5人だけの舞台、楽しみでしかない!と意気込んで観劇した結果、本当に楽しかったよお~としかいいようがない素晴らしい作品でした。

劇場は赤坂REDシアター。
初めて足を踏み入れた劇場でしたが、まさに小劇場。追加席で階段にパイプ椅子が並んでおり、狭い狭い。でも、その狭さが「舞台を観に来たぜ!」感をあおるのはなぜなのか。

とにもかくにも、席について舞台上を見ると、そこには建物の一室のようなセット。人が住んでいる部屋ではなさそうだし、オフィスでもない。なんとなく荒れた雰囲気の場所を眺めつつ、どんなお芝居が始まるのかわくわくしながら待つのは、オリジナルの舞台ならではの時間だと思った。

 

◆ストーリー

DVDも発売されるし、また再演されることも祈って、やっぱりストーリーに関するネタばれは控えておきたいと思います。

けど、笑ったりしんみりしたりどきどきしたり、90分という短い時間だってことが信じられないほどの満足感だったことだけは大きな声で言いたい!

bpmの舞台でいつも感じる、ちょっとしたことが実はめちゃくちゃ重要な伏線で、最後にそれがあれよあれよと回収されていく驚きと爽快感。これは本当に癖になるやつですけど、当然ながら今回も「あっ!そういうこと!?」と言いたいことが何度もあり。
私は残念ながら1回しか観られなかったけど、何度も観たら、観た回数だけ楽しみがあるんじゃないかな~。

もう少し、具体的なストーリーに触れない範囲でちょっと書くと、チーム物です。そしてピカレスク
みんなで協力してコトを成し遂げるチームの姿を、演じる方も観る方も当然bpmと重ねざるを得ない。最後は爽快なラストが待っているわけですが、メンバーの皆さんのbpmへの愛情と「これからもおもしろいことやったるぜ!」っていう気持ちが伝わってくる気がして、とっても高揚しました。

あと、自分の目で見たり調べたりもせず、テレビやネットで流れる情報だけを信じてる人たちへの風刺的なメッセージを感じた。

 

◆キャスト

ここ最近のbpmの公演は主演を外部の人が務めていたり、メンバー全員は出ていなかったり、という感じでしたが、今回は5人だけなので当然主演もメンバー、脇を固めるのもメンバー、という豪華さよ。

ビジュアルについてはbpmの公式ツイッターで投稿されていた写真を観ていただくとおわかりかと思いますが、みんな黒ずくめ。

その中でも、浅沼さんのピンクめの明るい髪のサイドをきっちり撫でつけて、コートにスーツ、輝く革靴、その姿まじでイイー!って感じです。冷酷そうでいて茶目っけのあるキャラクターもよかったあ。

NAO-Gさんは、顔が小さいんだー!そして手足も長い。常人離れしていて怪しさ満点。そのわりに、言うことややることがかわいい。
強面だけどとってもかわいい人、みんなに愛される人、というのが伝わってきた。

菊地創さん。これは褒めてますけど、小悪党!って感じの役が本当に似合う。創さんだけ加入が遅い、ということが作品の中でもほんのりといかされていた。

マサミさんは目がくりくりでかわいいから、明るくて元気!みたいな役が似合うようでいて、なんか明るくて元気なんだけどそれだけじゃなかったー!?やべー!みたいな役が似合う、と思った。ペルソナ4のときの足立とか。今回は足立とは違う意味で「この人やべーじゃん!!」という役柄だった。

マサミさんが演じたのは、そこにいると場が明るくなる「陽」の気質のキャラクター。この人の「陽」のパワーはどこから出てきているものなのか、もっと長く観ていたいなあと思いました。そして、この「陽」のパワーがあれば、きっと何があってもこの人は乗り越えていくのだろう、と、そう思った。

 猪狩敦子さんが喋り出すと、いつでも私の視線は一気に持っていかれる。背が小さくて細くて、さばさばとした雰囲気だけど、とても女性らしい人、というイメージ。bpmのリーダーであり、作品内でもチームのリーダーを演じていた。

アコさんが演じる女性の過去が物語の中で重要な役割を果たすのですが、彼女の言動を見ていて「出来事に対する一般的な評価」よりも「自分の気持ちを信じる」強さがある人なのだと思った。

誰かに何かを言われるから、とか、こういうときにはこんなことを言うのが一般的だ、みたいな周りの評価に操られがちな私には、その強さが本当に眩しかったです。

 

あとはツイッターで呟いたこと。

bpmの舞台はいつも観終わった後、人生って捨てたもんじゃないし私の人生も素晴らしいものにできる気がする!って思わせてくれる。今回もそうだった。

かつては、コメディはもちろんのこと、どんな舞台でも笑える場面は楽しくて好きだな〜ってことしか考えてなかったけど、bpmの作品を観ていると、ただ楽しい気持ちになるだけじゃなくて、苦しくて辛い日々にも笑っちゃうような楽しい出来事はあるんじゃない??って言われているような気持ちになる!だから、劇場から出る時には「生きてくって楽しいことじゃん!」って思えるんだな〜。

 

bpm10周年、本当におめでとうございます。

これから先も、たくさんの素晴らしいアミューズメントを生み出してくださることを、心から楽しみに待っています。